子どもは未来の開拓者━━ストリートチルドレンのいない国キューバ
「キューバは、子どもが子どもらしく生きられる、素晴らしいところですよ!」…
第三世界の 一員で、経済的に決して豊かではないキューバに「ストリートチルドレンがいない」という事実が、知人をとても驚かせたのだ。(本文より)
美しいカリブ海に浮かぶ島国キューバ。
サルサのリズムが溢れ、陽気で人なつっこい国。
「第三世界」に属し、決して豊かではないが、人々は高い教養を身につけ、なにより路上に暮らす子どもたち=「ストリートチルドレン」がいない。
この驚くべき現実を可能にしたものは?
子どもたちが、自分の居場所を 見失うことなく、未来にまなざしを向けるために、必要なこととは?
陽気でユニークな社会主義国キューバの「歴史」と「今」を知ることから、改めて考えてみよう。
本体700円+税 |
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文:工藤律子/写真:篠田有史
A5判/72頁
【目次】
1.子どもらしく生きられない今
2.「キューバ革命」がもたらしたもの
3.保育園から大学まで━━無料の保育と教育
4.子どもだって、社会の一員
5.キューバが抱える「不自由」
6.私たちはクバーノス(キューバ人)!
7.子どもらしく生きられるために



この記事へのコメント
キューバでは教育費が無料!?
子供の持つ可能性を、最大限にのばすための教育プログラムとは?
途上国でありながらも、識字率95%であり
物乞いをする子供が一人もいないという類まれな国である理由は?
数々の疑問が、大変に分かりやすい文体と状況描写によって
ひとつひとつずつ解けていく。
社会主義国家のもつメリットと、デメリット。
十分な理解も知識もなく、社会主義を否定をするだけの人になる前に
ぜひ一読してほしい、そして、キューバにいってみてほしい。
「良い」や「悪い」は それほど簡単に決められるものではないということを痛感する。
日本の教育制度を 嫌でも見直さざるをえない。
未来を託す子供たちに、どんな教育をしてあげるべきなんだろう?
その本質に迫った一冊です。
非常にわかりやすい文体で書かれてあるので
中学生へ社会主義の入門書としても最適でしょう。

著者の工藤です。ゆかさんのコメントにもあるように、キューバはその社会制度が私たちの知る、それとは大きく異なる分、いろいろなこをと問いかけてくれます。
キューバ、というと、日本人は「カストロ以後は?」という視点でばかりモノをみがちですが、「子ども」を通して考えるのも、少子化や教育格差を抱える日本では、意義のあることだと思います。
ぜひご一読ください。

映画「サルサ」を観てから自分が音楽家としてゴスペルを教え 演奏している事以上に キューバの音楽と男女と自然が街に溶け合い、 しかも一番大事な 自国の環境 子供 教育 医療 を第一にして国に守っていることの、豊かさを 羨ましく思い 出きるならその国に行って確め 音楽をやりたい!と思い続けてきました!やっと来年2015の1月に1週間 富士国際旅行さんのツアーで行く準備をしています。
目下 キューバ語学の短期習得 と 今のキューバを知るため少しずつ動いています。
何か良いアドバイスがあれば教えて頂きたいです。
先日新藤通弘氏の話を伺い、夢のキューバのイメージばかりでは無いことも分かりました。でも"人の命を大切にする"という基本はしっかり国民に定着しているようですね!
福島の子供達への国からのアプローチ、沖縄の自然、 日本の様々な"なんか変 違和感"の中に仕方なく生活をしていると、キューバに住みたくなります。貧しさより心の豊かさが勝れば、人は幸せなのではないですか…

キューバへ行かれるのですね!旅行会社のツアーだと、なかなかむずかしいかもしれませんが、ぜひできるかぎり人々の日常に溶け込んで、楽しんでいただければと思います。
現在のキューバは、このブックレットを出した当時よりも自営業を増やすなどの新たな経済政策が進み、格差が見え始めている分、米国などに家族親戚がいる人々の中には、今の国のあり方に不満を持つ人は多くいると思います。
その一方で、彼らがあこがれる米国をはじめとする様々な資本主義国において、貧困層に属する若者たちは、自国ではできない学問を続けるために、キューバに奨学金をもらって留学するといった現実もあります。
キューバの理想を実現するためには、国民皆が
高い社会意識を持つ必要がありますが、それはだれにでもできることではないため、世界が物質的豊かさを追求する中で、経済的貧しさをある程度受け入れ、人間的心の豊かさを大切に生きることは簡単なことではありません。が、そういう人間を育てようとしてきたキューバの人々に学ぶことは、今でも多くあると思います。
まちを散策をしながら、風景や人々の表情の中にそんな魅力をぜひみつけてください!

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