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仲間と誇りと夢と・メキシコの貧困層に学ぶ

 仲間と誇りと夢と・メキシコの貧困層に学ぶ

お金に恵まれていなくても、つまり貧乏でも、彼らが不安に押しつぶされずに前向きで豊かな人生を歩める秘密を学びとり、共に実践しなければならない。
キーワードは、「誇り」、「夢」、そして「共に歩む仲間」だ。(本文より)

「スラムは『問題』ではなく、『解決』だ」
この言葉との出会いをきっかけに、大学生だった工藤律子は、ラテンアメリカにおけるスラム(貧困層居住区)の実情を追いはじめた。
そして、1984年秋よりメキシコシティのスラムに通い、取材をつづけることになる。
そこには、仲間との助け合いのもと最低限の生活を確保し、なおよりよい未来を求めて奮闘する人々の姿があった。
貧しくても笑顔を絶やさず、前向きに生きる姿があった。
20年に及ぶ取材の記録は、ジャーナリスト工藤律子の原点である。
自らのテーマに向かって邁進する工藤の姿は、未来に迷う若者たちに何らかの指針を示してくれるに違いない。


本体1,800円+税 cart.gif

文:工藤律子/写真:篠田有史
四六判/304頁

【目次】
プロローグ/スラムは「問題」でななく「解決」だ
メキシコとの出会い 1984→1985
『革命』を語る若者たち 1989
コロニア『ドス・デ・オクトゥーブレ』との出会い 1989
『ドス・デ・オクトゥーブレ』の歴史 1978→1986
新『アソシアシオン』の闘い 1987→1994
『ドス・デ・オクトゥーブレ』の暮らし 1990
それぞれの人生 1995のインタビュー
危機を乗り越えろ 1995→1996
それぞれの道で 1997→2001
エピローグ/誇りと夢、そして仲間と共に歩む豊かさ

この記事へのコメント

メキシコシティの現実を15年以上追い続けているジャーナリスト、
工藤さんの原点が書かれてあります。

20年以上前の、巨大な都市メキシコシティ。そこにあった現実と、そこに住む人々。
当時大学生であった筆者が身体全身で感じたメキシコがそのまま書かれてあり
メキシコを知る人なら誰でも胸が熱くなります。

タコスやテキーラ、マリアッチなど陽気でラテンなイメージが強いメキシコですが
この国が持っている様々な顔を、筆者の体験を交えて大変分かりやすく書かれてあります。
メキシコが現在も抱える様々な問題は一体どこから来たのか、本質的な問題は何なのか。
当時の政治状況や街の様子が大変わかりやすく説明されていて、様々なことを考えさせれます。
そして何より その時代を生き、困難と闘ってきたた人々の生の声が
これほどの文量で書かれたメキシコの本を私は他に知りません。

貧困問題や途上国開発の入門書としてもオススメです。
本書で挙げられている様々な問題は、多くの国で共通して抱えているものです。

投稿者 ゆか 2008年04月08日 18:47

ゆかさんが、「貧困問題や開発の入門書」としての意味まで見出してくださっていること、とてもありがたく思います。
私がこの本を書きたかった最大の理由は、今も地域のより生活苦を抱える仲間のために、住民活動を支え続ける友人たちの、生き方のすばらしさから、私たちは多くを学ばねば、と感じたからです。それはもう、20年以上も前のことですが、今もその気持ちは変わっていません。
日本の基準でみた「経済的な貧しさ」を恐れ、夢や誇りを見失いがちな、今の日本人にこそ、この本に登場するメキシコの友人たちの生き様を、伝えたいと思います。
ぜひ読んでいただけると、うれしいです。

投稿者 工藤律子 2009年08月26日 07:59

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