魅惑の国ウェールズの華 『マビノギオン』を読む
ウェールズ地方の住人、カムリ人が語り継いだ物語集『マビノギオン』。ウェールズ言語文学の宝である物語に魅せられた著者は、ウェールズ語原典からの翻訳に取り組み、四半世紀をかけて『マビノギオン―中世ウェールズ幻想物語集』を完成させました。また、翻訳のかたわら、物語の生まれた土地や登場する神・人物の探究など、物語研究を40数年にわたり深めてきました。本書は、この成果をまとめた『マビノギオン』解説書です。
英国ファンタジー文学の源流であるとともに、ヨーロッパのロマンティック文学の源のひとつであるといって過言ではない『マビノギオン』。その背景を知ることは、優れた物語に共通する確かな根を感じるきっかけになることでしょう。
本体3,500円+税 |
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A5判/310頁
【目次】
口絵 魅惑の国ウェールズ/はじめに
前編『マビノギオン』の成立と背景
…物語の舞台ウェールズの歴史/口承文学の伝統を支えた「エイステッズヴォド」/『マビノギオン』の構成・内容・成立の過程/ウェールズ文化の復興に貢献した二人の貴婦人たち
後編『マビノギオン』を読む
…『マビノギオン』の世界観/『マビノギオン』の女性像/ウェールズの巨人たち/二つの「怪童物語」を追って/ウェールズのアーサー王/ウェールズの聖杯伝説/『マビノギオン』の「猪」と「豚」のイメージを追って/『マビノギオン』の「馬」のイメージを追って
おわりに/人名一覧/参考文献



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