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2008.07.07 雨の七夕ですね
天の川は見られないかな…
さて、昨日はJULAの著者にかかわるイベントが2つあり、社員で手分けしておうかがいしてきました。
私は、東京都大田区男女平等推進センター「エセナおおた」で週末に開催された「エセナフォーラム2008」へ。「大田区男女共同参画推進プラン」に沿って、女性問題、男性問題を考える自主的な活動の発表および討論の場として、さまざまな団体が展示やワークショップを行なっています。
こちらで、NGO「ストリートチルドレンを考える会」が「子どもが、子どもらしく生きられるために━ストリートチルドレンを取り巻く世界━」という企画をされました。
このたびは一参加者としておじゃましてきました。
企画は2部構成で進められました。
第1部は写真を使ったワークショップ。
いくつかのグループに分かれ、2枚組にした写真を見ながら話し合い、そのなかで、ストリートチルドレンの置かれている環境、社会、問題点、そして、彼らの支援をするNGOのことなどを学んでいきます。
私が入ったグループは、「メキシコの社会階層とストリートチルドレン」というテーマの写真。格差が歴然としている社会構造のなかで、路上に出るより他なくなっていく子どもたちの現実を深く感じさせられました。
グループワークのあとは、全員が輪になって、それぞれのグループの学んだことをシェアする場に。ストリートチルドレンの問題を、多角的に、しかもわかりやすく伝える、よい企画だったと思います。
第2部は、海外ボランティア経験者によるトーク。
会員のなかから、実際にNGOスタッフとして活動した人、中流層の家庭にホームステイした経験のある人、ボランティアで短期間滞在した人らが、短時間ずつではありますが、ご自身の体験を話されました。
それぞれの人が、ただ一時の体験ではなく、その後日本で自分にできることを見つけて実行しているということに感動しました。
フィリピンからお戻りになったばかりのジャーナリスト工藤律子さんも、最後にかんたんにお話しされました。
フィリピンは今、コメの値段が高騰して、人々の生活を大混乱させているとのこと。結果、これまでスラムの家賃を払っていた人たちが、それすら払えなくなり路上に…ストリートファミリーが、さらに増えているそうです。
「これまで、私たちが『言うの、気恥ずかしいかな』とか思って、声を大にしてこなかったことを、今こそちゃんと言っていかなければならないと感じています」
工藤さんの言葉が、とても重く響きました。
自分に関係ない問題ではないのです。「とりあえず、自分はふつうに暮らせてるからいいや」で済む問題ではないのです。
そのことを問いかけていく仕事をしていることに、強く意義を感じました。
一方。
神奈川県藤沢市・藤沢市民会館小ホールでは、「童謡と語り芸 金子みすゞと野口雨情・西条八十」が開催されました。この会を主催されたのは、講談師の一龍斎春水さん。昨年から、自作の講談「みすゞ」を口演しておられます。
講談に加えて、矢崎節夫先生の講演、近藤志げる先生のアコーディオン漫談、という豪華プログラム。
こちらは、JULAの営業部の二人がうかがってきたので、後日写真をアップしますね。
ストリートチルドレンと金子みすゞ。二つのイベントの毛色はまったく違います。
でも、人と人とがかかわりあって生きていくということ、そのなかで自分が何を考えるのか…深いところでつながっている気がします。
★工藤律子さんの著書はこちら

2008.07.03 【終了】吉岡しげ美&晴れ豆presents「みんなの金子みすゞ」
みすゞを味わうのにプロもアマもない。
共に参加し、みんなでみすゞを深く胸に刻み込む、
そんなみんなの金子みすゞイベントです。
吉岡しげ美&晴れ豆presents
みんなの金子みすゞ
━みすゞを詠み歌う━
日時:2008年9月11日(木)開場18:00/開演19:00
会場:代官山・晴れたら空に豆まいて
東京都渋谷区代官山町20-20モンシェリー代官山B2 TEL.03-5456-8880
出演:吉岡しげ美他一般の方々〈ゲスト〉村上信夫
チケット料金:前売3,000円 当日3,500円(1ドリンク別)
主催・お問い合わせ・チケット予約:晴れたら空に豆まいて
内容:
○金子みすゞの詩に曲をつけて歌うという活動の先駆者である
シンガー・ソングライター吉岡しげ美さんによるコンサート
○みすゞの詩の朗読…一般の方から朗読希望者を募ります。
○プロによるみすゞの詩の朗読(アナウンサー村上信夫さん)
《募集》詳しくはこちら!!
このイベントは、みんながそれぞれの形で参加できるものです。
・みすゞの詩を朗読してみませんか?
・吉岡さんにぜひ歌ってほしいみすゞの詩はどれですか?
詳しくは、「晴れたら空に豆まいて」HP(上記リンク)まで。

2008.07.01 【終了】「エイズと薬物の被害を受ける子どもたち」(シーライツ主催「子どもの権利条約」普及連続講座第2回)
新刊『子どもたちに寄り添う・カンボジア━━薬物・HIV・人身売買との闘い』出版と同時に、著者工藤律子さんの講演が決定。カンボジアの子どもたち、特にエイズや薬物の被害に遭っている子どもたちについて、他国と比較しながらお話しされます。
また、今回の新刊に多大なご協力をいただいているシーライツ代表理事の甲斐田万智子さんより、カンボジアの子どもの権利を守るためにどんなことができるかというお話、最後に、シーライツ副代表理事の藤井浩子さんから子どもの権利条約についてお話があります。
関西在住の方、ぜひどうぞ!!
ゲバラ生誕80年
「エイズと薬物の被害を受けるカンボジアと世界の子どもたち」
?どうしたら子どもの権利を守れるか?
講師:工藤律子(ジャーナリスト/NGOストリートチルドレンを考える会・共同代表)
甲斐田 万智子(シーライツ代表理事)藤井 浩子(シーライツ副代表理事)
日時:2008年7月11日(金) 18:30→21:00
会場:大阪聖パウロ教会 会議室(最寄り駅 阪急梅田駅から5分)
参加費:シーライツ会員500円、一般800円 定員:40名
[主催・申し込み・問い合わせ先]
(特活)国際子ども権利センター/シーライツ大阪事務所
TEL & FAX.06-6462-6735
〒553-0006 大阪市福島区吉野4-29-20大阪NPOプラザ131号
Eメール:osaka@c-rights.org

2008.07.01 【終了】メイフィールド教養講座「中世ウェールズ幻想物語集『マビノギオン』」を読む(3)
ヨーロッパ最古の民といわれるケルト人の中で、島のケルトと呼ばれたウェールズ地方のカムリ人。彼らの言語文化の宝といわれる「マビノギオン」は、ケルト 文学の華であり、英国ファンタジー文学の源流でもあり、その神話や伝説、民話は「アーサー王物語」の原型ともいわれています。
ウェールズに通い、ウェールズ語を学び、原語から完全な形で邦訳、『マビノギオン─中世ウェールズ幻想物語集─』に結実させた、中野節子先生の講座です。今回読むのは、「マビノーギの四つの物語」の第二話「ブランウェン」のお話です。
メイフィールド教養講座
「中世ウェールズ幻想物語集『マビノギオン』(Y MABINOGION)」を読む(3)
「スィールの娘ブランウェン」―「マビノーギの四つの物語」(2)―
講師・中野節子(大妻女子大学短期大学部教授)
日時:2008年7月25日(金) 14:30―16:00
会場:英国風ティールーム メイフィールド
東京都目黒区緑が丘2-19-10 TEL & FAX.03-57297228
会費:2,500円(茶菓代含)
お申し込み方法:会費を添え、FAXまたは店頭にてお申し込みください。
[申し込み・問い合わせ先]
メイフィールドTEL & FAX.03-5729-7228
《講師プロフィール》
中野節子●なかの・せつこ/1941年東京都生まれ。東京学芸大学学芸学部英語科卒業。同大学院修士課程英語教育学専攻修了。現在、大妻女子大学短期大学部教授。イギリス児童文学、ウェールズ文学を専攻領域とする。著書に『イギリス女流文学作家の系譜 1?5』(共著/透土社)、訳書に『マビノギオン─中世ウェールズ幻想物語集─』『物語の紡ぎ手─アリソン・アトリーの生涯』(JULA出版局)などがある。
《今回のお話の概要》
スィールという家系は、あとで登場するドーンと並ぶ有力な一族で、「海」と深い関係をもつ一家ではないかと考えられています。題名にあるブランウェンという娘は、巨人ベンディゲイドブランの妹、「強者の島」と呼ばれるブリテン島を代表する絶世の美女です。ある日のこと、イウェルゾン(アイルランド)から、マソルッフ王が、海をわたって、求婚にやってくるシーンから物語は始まります。
相談の結果、めでたくこの婚儀はまとまり、ブランウェンとマソルッフ王はアングルシー島のアベルフラウの地で、人々の祝福のうちに結婚することになりました。しかし、そこで登場するのが、異父兄にあたる、一家の問題児エヴニシエン。この男の理不尽な狼藉によって、せっかくの両国の平和が壊されてしまうのです。二つの国を結ぶきずなとなったはずのブランウェンは、目の前で我が子を火の中に投げ込まれ、わずかに生き残ったカムリの戦士たちと故郷に戻ってはくるものの、悲しみで胸がはり裂け、死んでしまうという悲劇が語られrます。
その中に戦いで死んだ兵士たちを投げ入れると、翌朝には口こそきけないものの、再び息を吹きかえして再生してくれるという大釜、戦士たちの一行とともに80年余にわたって旅を続けるベンディゲイドブランの生首、彼らの宴の席で憂さを忘れさせる歌をうたってくれるリアンノンの小鳥等々…不思議な魔法も登場してきます。
けれど奇妙なことに、「四つの物語」の共通の主人公プレデリの名前は、生き残ってカムリに帰ってくる7人の戦士のうちに挙げられているだけにすぎません。

2008.07.01 7月になりましたね。
7月になりましたね。梅雨の晴れ間のスタートとなりました。
週末は梅雨そのものの雨模様でしたが、そんななかスペースみすゞコスモス主催による「みすゞトークvol.30」が開催されました。今回のゲストは、金子みすゞの愛娘・上村ふさえさんです。
これまでなかなかお話しになることのなかった、みすゞ亡き後のふさえさんの人生が語られることで、養母となってふさえさんを育てたみすゞの母ミチさんや、みすゞさんの弟・上山雅輔さんについて、興味深いエピソードが伝わってきました。
みすゞが甦ってからも、なかなか母の愛情に気づけなかった、とおっしゃるふさえさん。10年くらい前に機会があってみすゞにあてて手紙を書いたときは、「親がいなくてもがんばって生きてきたことを誉めてほしい」と結んだけど、今は「たくさん愛情をくれてありがとう。気づけなくてごめんなさい」という思いでいらっしゃるそうです。
今年82歳になられるとは信じられないほど、生き生きとお若いふさえさんですが、みすゞさんファンが集まるイベントに参加したり、親しい人たちと遊びに行ったり、一人旅をしたりということが、気持ちの張りになっているとのこと。そして、「出されたものは、なんでもいただく」「できるだけ、エスカレーターに乗らず階段を使う(!!)」など、元気の秘訣もいろいろあるようです。
ふさえさんがお話しになるとあって、会場には、舞台「金子みすゞ・最期の写真館」の作・演出を手がけられた早坂暁先生と、みすゞを演じられた小野山千鶴さん。来週、講談でみすゞの生涯を語る一龍斎春水さん、落語でみすゞさんの最期の一日「みんなちがって」を口演されている三遊亭圓窓師匠。『金子みすゞ いのちのうた・2』の著者のお一人である尾崎文英先生、そして、各地のみすゞ会の皆さん…縁の深い方たちがたくさん来てくださいました。
いちばん遠くからのお客様としては、お祖父さまが仙崎出身、現在オーストラリア在住(!!) の深田めぐみさんがご参加。オーストラリアで日本語を学んでいる方たちにみすゞさんの詩を広げたいと思って、奮闘しておられるそうです。
そうそう。
今回の会場は銀座のフェニックスプラザですが、実はここで「みすゞトーク」を開催するのは2度目なのです。1度目は、朝日新聞社主催「童謡詩人金子みすゞ展」が松屋銀座店で開催されたとき、佐治晴夫先生、廣崎芳次先生と矢崎先生との鼎談+小林綾子さんの朗読、というスペシャルプログラムでした。
そのときの功労者の皆さんも来てくださったり、スペースみすゞコスモス10周年、みすゞトーク30回をみんなでお祝いできたひとときとなりました。

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