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2008.10.06  【終了】メイフィールド教養講座「中世ウェールズ幻想物語集『マビノギオン』」を読む(5)

ヨーロッパ最古の民といわれるケルト人の中で、島のケルトと呼ばれたウェールズ地方のカムリ人。
彼らの言語文化の宝といわれる「マビノギオン」は、ケルト文学の華であり、英国ファンタジー文学の源流でもあり、その神話や伝説、民話は「アーサー王物語」の原型ともいわれています。
ウェールズに通い、ウェールズ語を学び、原語から完全な形で邦訳、マビノギオン─中世ウェールズ幻想物語集─に結実させた、中野節子先生の講座です。
10月は、「マビノーギの四つの物語」の最終話「マース」のお話です。

メイフィールド教養講座
「中世ウェールズ幻想物語集『マビノギオン』(Y MABINOGION)」を読む(5)
「マソヌウイの息子マース」―「マビノーギの四つの物語」(4)―

講師・中野節子(大妻女子大学短期大学部教授)
日時:2008年10月31日(金) 14:3016:00
会場:
英国風ティールーム メイフィールド
東京都目黒区緑が丘2-19-10 TEL & FAX.03-57297228
会費:2,500円(茶菓代含)
お申し込み方法:会費を添え、FAXまたは店頭にてお申し込みください。
[申し込み・問い合わせ先]
メイフィールド
TEL & FAX.03-5729-7228


《講師プロフィール》
中野節子●なかの・せつこ/1941年東京都生まれ。東京学芸大学学芸学部英語科卒業。同大学院修士課程英語教育学専攻修了。現在、大妻女子大学短期大学部教授。イギリス児童文学、ウェールズ文学を専攻領域とする。著書に『イギリス女流文学作家の系譜 1?5』(共著/透土社)、訳書に『マビノギオン─中世ウェールズ幻想物語集─』『物語の紡ぎ手─アリソン・アトリーの生涯』(JULA出版局)などがある。

《中野先生より今回のお話の概要》
今回取り上げるのは、「マビノーギの四つの物語」の統一主人公プレデリの死の経緯を語る、最後の物語です。
プレデリは、南ウェールズの21の地方を治める領主、そして北ウェールズのグウィネッズの領主はマースという人物だったと物語は始まっています。マースは戦いに出かけているとき以外は、両足を一人の乙女の膝に載せておかないと、生きのびることのできない領主であったと語られています。側近として仕えていた、甥の一人がこの乙女に恋をしてしまったことから、全ての問題が起こることになります。もう一人の甥グウィディオンは、弟の恋をなんとかかなえてやろうと、一計を案じるのでした…。
この邪な恋をかなえるために起こされた戦争の結果、プレデリは命を落とし、南北に分かれて闘ったこの戦争は、北ウェールズの勝利ということで決着がつくのでした。そんな枠の中で語られる物語には、グウィディオンの姉妹、女魔法使いのアランロド、彼女が実の息子スェウにかけるさまざまな呪い、それに対抗して若者をなんとか自立させようと奮闘するマースとグウィディオン、男と女のさまざまな魔法合戦の様子を楽しみたいと思います。その中での最大の魔法は、ウェールズの三種類の花のエッセンスから作り出された美女ブロダイウェズをめぐっての裏切りと報復の物語でしょうか…。ふくろうと美女との関係とは?
物語の中に語られる勝利者は、ドーン系の男女であるのに、読者の心の中に残るのは、敗者となった側の人物であるというところも、興味深いところだと思います。

投稿者 JULA出版局 (16:24) | PermaLink
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