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2009.03.31  3月最後の日。

花冷え…というよりは、寒の戻りで桜もちぢこまってしまったような3月終盤ですね。

JULAはいま、この春出る新刊の大詰めを迎えています。
編集はもちろん、営業も新刊発行にあたっては、いつもにも増して本腰を入れています。

2冊の新刊のうち、1冊はすでにトップページでもご案内しているみんなを好きに―金子みすゞ物語
『金子みすゞ全集』を発行して25周年の今年、さらなるみすゞの広がりを願って世に放つ、みすゞの伝記です。
史実を忠実に記録した『童謡詩人金子みすゞの生涯』に比べ、小学生から読めるくらいのやさしい文章。
みすゞにまつわるエピソードが、物語として楽しく描かれているのも特徴的。
みすゞを教科書で習ったお子様にも、『生涯』は難しそうでちょっとくじけた方にもおすすめです。

もう1冊は、作品を読んで考える イギリス児童文学講座(1) ファンタジーの生まれるまで
近年、本当にたくさんのファンタジー作品が映画化されたりして、話題になっています。
(ハリウッドのネタ切れのせいもあるとは思いますが…)
もちろん、アメリカやフランスで生まれた物語も数多くありますが、やっぱり『指輪物語』や『ナルニア国物語』、近いところでは『ハリー・ポッター』シリーズなどを生んだイギリスが、断然ファンタジーの本場といったところでしょう。
ではなぜ、イギリスにこの文学が生まれ、根づいたのか?
このシリーズでは、18世紀半ばに、子どもが読むための文学(=児童文学)が産声を上げてから、ファンタジー百花繚乱の現代までを、鍵となる作品を紹介しながら読み解いていきます。
『マビノギオン』『アリソン・アトリーの生涯』の訳者・中野節子先生と、共にファンタジーを研究してこられた吉井紀子先生、水井雅子先生の共著による本書。歴史に根づく物語と、その上に立つ物語のあいだをつなぐ、興味深いシリーズになると自負しています。
表紙画像ができるまで、もう少しお待ちくださいね。

投稿者 JULA出版局 | PermaLink | コメント(0) | トラックバック(0)
2009.03.10  金子みすゞの命日です。

今年も、この日がやってきました。
1930年3月10日、童謡詩人金子みすゞが26歳の短い生涯を閉じて、79年が経過しました。

そして、今年も命日のすぐ前の週末(7、8日)には、山口県長門市に全国からみすゞファンが集まり、「みすゞコスモス交流会」が開催されました。
ここ数年は、法要することにとどまらず、みすゞの魅力のさらなる広がりを感じるような企画が催されています。
今年は、女流講談師の一龍斎春水さんが、「講談・金子みすゞ」を披露、矢崎節夫先生(金子みすゞ記念館館長)とのトークショーもあり、もりだくさんな内容でした。

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さらに、春水さんからサプライズプレゼントが!!
春水さんと親交のある、西洋菓子店ブールミッシュの社長・パティシェ吉田菊次郎先生が、金子みすゞをイメージしたお菓子を作ってくださったのです。
みすゞの作品の透明感を大切に、「星とたんぽぽ」をイメージしたあめ細工。
繊細な純白の薔薇の花に、“海の小石”や“星”が散りばめられました。
春水さんが、壊れぬように大切に長門まで運ばれ、交流会でお披露目となりました。

koryu092.jpg

ウェブ店長、今年は現地にうかがっていないので、現物を見ていないのです。残念。
でも、とっても素敵だったので、春水さんにご許可いただいて、写真をアップさせていただきました。
ちゃんと食べられる材料で作られているそうですが…これは、もったいなくて食べられないですね。

そうそう。
みすゞは、「お菓子」という詩を書いています。

お菓子

いたずらに一つかくした
弟のお菓子。
たべるもんかと思ってて、
たべてしまった、
一つのお菓子。

母さんが二つッていったら、
どうしよう。

おいてみて
とってみてまたおいてみて、
それでも弟が来ないから、
たべてしまった、
二つめのお菓子。

にがいお菓子、
かなしいお菓子。

………『金子みすゞ童謡全集・3/空のかあさま・上』より

みすゞもお菓子はとっても好きだったはず。
自分のイメージでお菓子ができるなんて…命日に天国でびっくり、喜んでいるでしょうね。

 

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2009.03.02  【終了】ぞうさんの詩人 まどさん100歳展 in 銀座


今年、100歳を迎えられる童謡詩人まど・みちお先生の展覧会のご案内です。

ぞうさんの詩人 まどさん100歳展

「ぞうさん」「やぎさん ゆうびん」「一ねんせいに なったら」などの童謡で知られるまど・みちおは、日本で唯一“国際アンデルセン賞作家賞”を受賞した詩人です。
戦前の作品から、100歳を迎える最近の未発表作品までをご紹介します。
――数かぎりない生き物の中のどの一つとして、自分が自分として生かされていることを幸せに思わぬものはいません。(『いっぱいやさいさん』至光社/著者の言葉より)
まど・みちおの世界のなかで、自分が自分である喜びと出会ってくださいますように。

会期:2009年3月28日(土)→ 5月6日(水)
会場:銀座教文館9F ウェンライトホール
第2会場 6F 子どもの本のみせ ナルニア国

東京都中央区銀座4-5-1 TEL.03-3563-0730
開催時間:11:00―20:00(入場は19:30まで)
※会期中は無休です
入場料:大人800(600)円 小中学生200(100)
高・大・専門学校生
《学生証提示》400(300)
※( )内は前売り料金
主催:銀座教文館
後援:朝日新聞社・中央区教育委員会
お問合せ:銀座教文館 子どもの本のみせ ナルニア国TEL.03-3563-0730


★会期中、講演会、コンサートなどの関連イベントが開催されます。詳細は教文館内「まどさん100歳展」ページで。
★JULA出版局からでている本はこちら→まど・みちお童謡集『地球の用事』

投稿者 JULA出版局 | PermaLink | コメント(0) | トラックバック(0)