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2013.03.14  今月おすすめのJULAの絵本『プータンいまなんじ?』


今月おすすめのJULAの絵本『プータンいまなんじ?』

プータンは、電話のダイヤルがついたしかけ絵本『もしもしプータンです』でデビューしました。19831015日のことです。プータンはその日、満3歳のお誕生日。お母さんがつくるお誕生ケーキ用のジャムを、みんななめてしまったんです。さあ、たいへん。お母さんは慌てて電話します。子どもがダイヤルを回すと、お話が進んでいくしかけです。

おっとりしているようで、やんちゃなプータン。この絵本が出るとすぐに、プータンにはたくさんの友だちができました。ある子は、「ボクのことプータンって呼んでね」といったそうです。書店の子どもの本売場では、小さな子どもたちがダイヤルを回す、カタンカタンいう音がよく聞かれました。

次の年に、この『プータンいまなんじ?』ができました。長針を回すと短針が回る本物そっく pootannobaatyann2.jpg りの時計がついた絵本です。大好きなおばあちゃんが来る日、「おばあちゃん、まだかな? まだかな?」プータンは待ち遠しくてたまりません。読者の子どもたちは、時計の針を回しながら、お話にひきこまれていきます。

プータン・シリーズは、しかけを操作することで、より深く絵本の世界に入りこむことができるように工夫された「しかけ絵本」のシリーズです。1920年代に児童心理学の影響を受けてつくられた、読者に主体的な役割をもたせる「しかけ絵本」の流れを継いでいます。当時、しかけ絵本に対する批判も子どもの本の世界には根強くありましたが、お話がしっかりしていて何度でも読んでほしくなる、日本製の絵本ではめずらしい真っ当なしかけ絵本でした。

シリーズには、めくりのついた『プータンおばけだよ』、ペンのついた『プータンなにかいてるの?』、車輪のついた『プータンどこいくの?』、シールで遊ぶ『プータンのすいぞくかん』など、子どもの好奇心あふれる指をお話に結びつけるユニークなしかけのある続編がそろっています。


プータンが登場してから
30年。プータンは、今もまだ3歳で、小さな子どもたちの友だちです。プータン・シリーズは300万人もの子どもたちに読み継がれてきましたが、最初のころの友だちがお父さん・お母さんになって、その子どもたちがプータンと仲良しになる時代を迎えました。子どもだったお父さん・お母さんのように、今の子どもたちも、これからの子どもたちも、プータンと遊んでほしいと願っています。



投稿者 JULA出版局 (10:30) | PermaLink
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