こんにちは、JULA（ジュラ）出版局です。
11月15日に、ニューヨーク・THESPIS THEATERで金子みすゞを朗読と歌曲で紹介するイベントが開催されました。

ニューヨークで現代音楽作曲家として活動されている金澤恵之（かなざわ・さとし）さんは、金子みすゞ生誕120年にあたる2023年から、みすゞの詩の作曲を手がけています。
ユニークな点は、絵本『ARE YOU AN ECHO?（邦題：こだまでしょうか？）』をもとに、日本語の詩と英訳、別々に曲をつけていることです。言葉のちがいによって作曲へのアプローチも変わり、単純に歌曲を楽しむだけではない面白さが生まれるそうです。

今回のイベントでは、『ARE YOU AN ECHO?』前半のみすゞの人物紹介を朗読し、後半の対訳の詩は、おふたりの歌手がそれぞれの言語で歌いました。日本語のわからない方でも、ふたつの言葉とふたつのメロディでの演奏に興味を持ってくださったようです。
また、絵本の著者、デイヴィッド・ジェイコブソンさんも登壇、絵本制作の経緯を話されました。

金澤さんは、言語と音楽を組み合わせたご自身の音楽活動のなかで、アメリカではまだまだ存在を知られていない金子みすゞについても広く知ってもらいたいと考えています。また、日本でも同じような演奏会ができればと計画されています。
今後の展開を、私たちも楽しみにしています。