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2008.07.01  【終了】メイフィールド教養講座「中世ウェールズ幻想物語集『マビノギオン』」を読む(3)


ヨーロッパ最古の民といわれるケルト人の中で、島のケルトと呼ばれたウェールズ地方のカムリ人。彼らの言語文化の宝といわれる「マビノギオン」は、ケルト 文学の華であり、英国ファンタジー文学の源流でもあり、その神話や伝説、民話は「アーサー王物語」の原型ともいわれています。
ウェールズに通い、ウェールズ語を学び、原語から完全な形で邦訳、マビノギオン─中世ウェールズ幻想物語集─に結実させた、中野節子先生の講座です。今回読むのは、「マビノーギの四つの物語」の第二話「ブランウェン」のお話です。

メイフィールド教養講座
「中世ウェールズ幻想物語集『マビノギオン』(Y MABINOGION)」を読む(3)
「スィールの娘ブランウェン」―「マビノーギの四つの物語」(2)―

講師・中野節子(大妻女子大学短期大学部教授)
日時:2008年7月25日(金) 14:3016:00
会場:
英国風ティールーム メイフィールド
東京都目黒区緑が丘2-19-10 TEL & FAX.03-57297228
会費:2,500円(茶菓代含)
お申し込み方法:会費を添え、FAXまたは店頭にてお申し込みください。
[申し込み・問い合わせ先]
メイフィールド
TEL & FAX.03-5729-7228


《講師プロフィール》
中野節子●なかの・せつこ/1941年東京都生まれ。東京学芸大学学芸学部英語科卒業。同大学院修士課程英語教育学専攻修了。現在、大妻女子大学短期大学部教授。イギリス児童文学、ウェールズ文学を専攻領域とする。著書に『イギリス女流文学作家の系譜 1?5』(共著/透土社)、訳書に『マビノギオン─中世ウェールズ幻想物語集─』『物語の紡ぎ手─アリソン・アトリーの生涯』(JULA出版局)などがある。

《今回のお話の概要》
スィールという家系は、あとで登場するドーンと並ぶ有力な一族で、「海」と深い関係をもつ一家ではないかと考えられています。題名にあるブランウェンという娘は、巨人ベンディゲイドブランの妹、「強者の島」と呼ばれるブリテン島を代表する絶世の美女です。ある日のこと、イウェルゾン(アイルランド)から、マソルッフ王が、海をわたって、求婚にやってくるシーンから物語は始まります。
相談の結果、めでたくこの婚儀はまとまり、ブランウェンとマソルッフ王はアングルシー島のアベルフラウの地で、人々の祝福のうちに結婚することになりました。しかし、そこで登場するのが、異父兄にあたる、一家の問題児エヴニシエン。この男の理不尽な狼藉によって、せっかくの両国の平和が壊されてしまうのです。二つの国を結ぶきずなとなったはずのブランウェンは、目の前で我が子を火の中に投げ込まれ、わずかに生き残ったカムリの戦士たちと故郷に戻ってはくるものの、悲しみで胸がはり裂け、死んでしまうという悲劇が語られrます。
その中に戦いで死んだ兵士たちを投げ入れると、翌朝には口こそきけないものの、再び息を吹きかえして再生してくれるという大釜、戦士たちの一行とともに80年余にわたって旅を続けるベンディゲイドブランの生首、彼らの宴の席で憂さを忘れさせる歌をうたってくれるリアンノンの小鳥等々…不思議な魔法も登場してきます。
けれど奇妙なことに、「四つの物語」の共通の主人公プレデリの名前は、生き残ってカムリに帰ってくる7人の戦士のうちに挙げられているだけにすぎません。

投稿者 JULA出版局 (14:26) | PermaLink
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