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2013.04.11  今月おすすめのJULAの詩集  金子みすゞ童謡集『わたしと小鳥とすずと』

 
4月11日、今日は、みすゞさんの110回目の誕生日。


今月おすすめのJULAの詩集『わたしと小鳥とすずと』

  『わたしと小鳥とすずと』は、いま書店で売られているなかで、いちばん古い金子みすゞの詩集です。1984年8月末に発行され、29年間に101刷を重ねてきました。
『金子みすゞ全集』発行からわずか半年後に、山口県教育委員会の先生方から「子どもに読みやすい選集を」との要望をうけ、全512編のなかから先ず読んでほしい60編を選んでつくりました。 選者の矢崎先生のほかに、参考としてなかえよしを先生やJULA編集部がそれぞれ読んでほしい60編を選びましたが、大多数の作品が重複していたことを思い出します。初めは、ソフトカバーの山口版とハードカバーの全国版の二つの形がありました。『全集』が旧漢字・旧仮名づかいであったのに対し、新漢字・現代仮名づかい、小学校4年生以上に習う漢字は仮名書きに開き、子どもに読みやすいように考えました。
そしてなによりも、高畠純先生の装丁とさし絵。詩のイメージをこわさないように考え抜かれて添えられたさし絵は、高畠先生の力作でしたし、この詩集が読者にとって宝物のように素敵なものとなるようにとの願いをこめた装丁も、これ以後の子どものための詩集の装丁を変えていくほどに新しいものでした。高畠先生は、「没後80年金子みすゞ展」に寄せて、「・・・・・・ブルーグレーの小さな童謡集『わたしと小鳥とすずと』ぼくはこの本が好きだ」とコメントを寄せています。


1996年、全国の小学校の国語の教科書に、いっせいにみすゞの詩が掲載されるという出来事がありました。それらの詩は、みなこの『わたしと小鳥とすずと』からとられたのです。
子どもたちだけでなく、おとなの人たちも、この詩集で初めてみすゞに出会った人は多いと思います。金子みすゞ入門書としても、愛されてきた詩集です。卒業、入園・入学などのお祝いに、記念日に、お見舞に、プレゼントした、プレゼントされたという声が多いことにも驚かされます。続編の『明るいほうへ』『このみちをゆこうよ』も、手にとっていただけたら幸いです。


 

投稿者 JULA出版局 (09:55) | PermaLink
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