「ぽっくり きのくつ」(『川へ おちた たまねぎさん』より)
「この本は、決してなくしてはいけないもの。
こんな明るい笑いが、これからの子どもたちには絶対必要だから」
といったのは、公共図書館での子どものためのブックサービスの道を拓いた
功労者・小河内芳子さんでした。
長く読みつがれてきた籌子の本が、ついに絶版になってしまったことを憂え、
作品を世に残す必要があると訴えました。
それも、昔のお話としてではなく、今の子どもたちが手にとって読める本として。
村山籌子は、金子みすゞと同じ1903年(明治36)生まれの童話作家。
おもに夫・知義の挿絵とともに、大正から昭和初期の子ども雑誌などで作品を発表しています。
作風は、豊かな人間観察からなるユーモアたっぷりの人物(?)描写とカラリとした明るい笑い。
モダンでシュールな雰囲気をかもしだす知義の絵ともぴったりで、
今読んでも古くさいどころか、どれも新鮮なお話ばかりです。
こんなおもしろいお話があったなんて!
子どもの頃に出会いたかった!
という大人たち、そして子どもたちに、何より「明るい笑いを!」と願ってやみません。
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