金子みすゞ ほしとたんぽぽ
心にしみる金子みすゞの世界を「たいりょう」「つゆ」など15編の詩に託して、上野紀子が抒情豊かに描いています。みすゞ甦りのころから知る上野は、詩に深く感動し、みすゞを彷彿とさせる少女を思いうかべ、本作に臨みました。
書籍情報
詩:金子みすゞ 選:矢崎節夫 絵:上野紀子
定価:1,389円(本体1,263円+税)
発売日:1985年10月01日
判型:256×210mm
商品形態:上製本
ページ数:32
ISBN:9784882840541
著者紹介
金子みすゞ●かねこ・みすず
本名金子テル。1903(明治36)年、山口県大津郡仙崎村(現在の長門市)に生まれる。大正末期から昭和初期にかけ、すぐれた作品を発表し、西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」とまで称賛されながら、1930(昭和5)年、26歳の若さで世を去った。没後その作品は埋もれ、「幻の童謡詩人」と語りつがれるばかりとなったが、童謡詩人・矢崎節夫の長年の努力により512編の詩を収めた遺稿集が見つかり、没後50余年を経て『金子みすゞ全集』(JULA出版局)として出版された。2003(平成15)年には、故郷に長門市立金子みすゞ記念館がオープン。その作品の魅力は、いま世界にひろがりつつある。
上野紀子●うえの・のりこ
1940年埼玉県生まれ。絵本作家、画家。日本大学藝術学部美術科卒。夫である中江嘉男(なかえよしを)が文、上野が絵を描いて絵本を合作。『Elephant Buttons』(ハーパーアンドロー社)でデビュー。「ねずみくんの絵本」シリーズ『ねずみくんのチョッキ』(ポプラ社)で講談社出版文化賞絵本賞受賞、1987年『いたずらララちゃん』で絵本にっぽん賞、2005年中江とともに巌谷小波文芸賞受賞。他の作品に『ぞうのボタン』(冨山房)、『ちいちゃんのかげおくり』(あまんきみこ作/あかね書房)、『こころのえほん』(なかえよしを作/ポプラ社)、『扉の国のチコ』(巌谷國士文・中江嘉男構成/ポプラ社)など多数。2019年逝去。
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